生理の血が毎回同じ色をしていない最大の理由は、血液の酸化と経血の仕組みにあります。子宮の内側を覆う子宮内膜は、受精卵の着床に備えて毎月厚くなりますが、妊娠が成立しないと剥がれ落ち、血液とともに体外へ排出されます。これが月経の基本的なプロセスです。
血管を流れる生まれたての血液は鮮やかな赤色をしています。しかし、子宮内から腟を通って体外に出るまでに時間がかかると、血液中に含まれるヘモグロビンの鉄分が酸素や腟内の酸性環境に触れて酸化し、次第に暗赤色、茶色、そして黒色へと変化していきます。つまり、経血の色の違いは「子宮内からナプキンに届くまでの滞留時間」に直結しているのです。
また、経血には血液だけでなく、剥離した子宮内膜の組織片、子宮頸管から分泌される粘液、腟内の分泌物が混ざり合っています。排卵後のホルモンバランスの乱れによる経血の粘度変化や排出スピードの違いも、色の見え方に大きな影響を与えます。