公的な支援機関としての強みを持つ一方で、SNSやビジネスコミュニティではどのような評価が下されているのでしょうか。名古屋商工会議所のネットの反応や、実際に伏見の窓口を訪れた経営者・担当者への取材を通じて、生の声と現場のリアリティを検証しました。
「創業時に相談へ行ったら、担当の指導員が事業計画の数字の矛盾を的確に突いてくれた。おかげで日本政策金融公庫からの創業融資が満額下りた」(中区・ITサービス創業経営者)
「小規模事業者持続化補助金の申請書添削が非常に綿密だった。採択側の審査官がどこを見ているのか、官公庁的なロジックで修正してくれたため一発採択。会費3年分が一瞬で浮いた計算になる」(守山区・製造業役員)
一方で、手厳しい批評が寄せられることも少なくありません。「異業種交流会に出席したが、保険の営業マンや士業同士の名刺交換ばかりで、肝心の見込み客開拓には全く繋がらなかった」「担当の指導員によって熱量や補助金の知見に明らかなバラつきがある」といったリアルな不満も散見されます。
また、支援を受ける事業者側だけでなく、支援を提供する側の組織環境を知ることも実態把握には欠かせません。就職・転職市場における名古屋商工会議所の採用と年収の評判を精査すると、地域財界に根ざした非営利の特別認可法人として「極めて強固な財務基盤と高い有給消化率を誇る超ホワイト組織」としての評価が定着しています。平均年収も東海エリアの一般中小企業を大きく上回る30代で600万円台〜、管理職で800万〜1,000万円前後の手堅い給与テーブルが維持されており、職員の定着率は極めて高い水準です。職員の生活基盤が安定しているからこそ、強引なノルマ主義に走らず、親身で公益的な経営相談が担保されているという構造的な側面も見逃せません。