かつて「弱小の神」と揶揄されたオシリスですが、近年コナミから投下された数々の公式サポートカードによって、その実戦評価は180度覆ることとなりました。その最大の契機となったのが、原作の必殺技をそのままカード化した速攻魔法「超電導波サンダーフォース」の実装です。
このカードは、「自分フィールドにオシリスの天空竜が存在する場合、相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊し、このターン破壊した相手モンスターの数だけ自分はデッキからドローする」という驚異的な効果を持ちます。しかも「効果の発動と適用が相手によって無効化されない」という絶対耐性チェーン不可のテキストが添えられています。相手の盤面を壊滅させながら4〜5枚の手札を一気に補充できるため、オシリスの攻撃力は瞬時に4000〜6000へと跳ね上がり、ワンキル級の火力を叩き出します。
現場のショップ大会や対戦環境において、2026年現在主流となっている「オシリス特化型デッキ」の主要構築パターンは以下の2大潮流に分かれています。
一つは、原作再現度の高い「絵札の三銃士(クィーンズ、ジャックス、キングス・ナイト)軸」です。ジョーカーズ・ストレートやジョーカーズ・ワイルドなどのサポートにより、消費なしで即座に神の生け贄3体を並べつつ、神属性専用サーチ「神速召喚」や「蘇りし天空神」へアクセスします。特に通常罠「蘇りし天空神」は、自分の墓地からオシリスを特殊召喚した上で、お互いのプレイヤーの手札をすべて墓地へ送り、自分は6枚ドローするという破滅的なリソース回復を誇ります。
もう一つが、2024年以降の競技シーンでも研究が進んだ「ホルスギミック併用型」です。「王の棺」を軸としたホルスモンスター群は手札を墓地へ送りながら特殊召喚を連打できるため、召喚権を使わずにレベル8モンスターを3体並べることが容易です。これにより、召喚権を完全に残した状態でオシリスのアドバンス召喚を成立させ、相手の初動を召雷弾で完封する凶悪な制圧盤面を構築します。
実戦を重ねるデュエリストからは、「手札誘発を受けやすい脆さはあるものの、超電導波が決まった時のアドバンテージ差は現代の遊戯王でも類を見ない快感」「リンク主体の展開デッキに対して先行オシリスを立てると、相手がサレンダーせざるを得ない局面が多々ある」といった証言が相次いでいます。