Q1:トレンデレンブルグ歩行とデュシェンヌ歩行が混ざって現れることはありますか?
A1:臨床では非常に頻繁に見られます。一歩ごとの疲労度や歩行速度の変化に伴い、立脚初期には骨盤が下垂するトレンデレンブルグ徴候が現れ、その後耐えきれなくなって立脚中期から後期にかけて体幹を患側へ大きく倒すデュシェンヌ型の代償へ移行する複合パターンが典型的です。
Q2:リハビリの筋トレを始める前に確認すべき注意点はありますか?
A2:股関節の内転拘縮や屈曲拘縮の有無を必ず確認してください。関節そのものが硬く固まっている状態で無理に外転筋力トレーニングを行っても、骨盤は正しく起き上がりません。まずストレッチや徒手療法で十分な関節可動域を確保した上で、荷重トレーニングへ移行することが鉄則です。
Q3:日常生活の中で患者自身が注意できる歩行のポイントはありますか?
A3:「大股で速く歩こうとしないこと」が何より重要です。歩幅を広げると単脚支持期の時間的・力学的負荷が増大し、骨盤の下垂や体幹の側屈代償が強く出やすくなります。やや歩幅を狭め、おへその向きが上下左右に揺れない意識を持ちながら、小刻みにリズム良く接地することが骨盤安定の近道です。