親子かめはめ波の原作コミックスにおける描写は、全42巻の中でも極めて濃密な数コマで展開されます。鳥山氏のシャープなペンタッチが生み出すスピード感と、ベジータの気功波による一瞬の隙、そして悟飯のフルパワー解放という流れが淀みなく描かれました。
一方で、アニメで何話に該当するのかという疑問に対しては、1993年5月12日に放映された『ドラゴンボールZ』第191話「死闘(たたかい)は終った…悟飯の超感謝」がそのクライマックスに当たります。東映アニメーションの熟練スタッフによる作画クオリティと、劇伴音楽の重厚な盛り上がりが見事に融合し、アニメ史に残る名場面へと昇華されました。
特にアニメ版では、エネルギー弾の衝突による地表の崩壊描写や、仲間たち(ピッコロ、クリリン、ヤムチャ、天津飯)が次々とセルへ特攻を仕掛けるオリジナル演出が追加され、絶望感とドラマ性が極限まで引き上げられました。この演出の真相にあるのは、単なる尺稼ぎではなく、地球の戦士全員の想いを悟飯の右腕一本に集約させるという制作陣の強い意図でした。