SNSや知恵袋、賃貸住宅の退去立ち会い現場を調査すると、窓のカビ取りにおいて「よかれと思って行った掃除が取り返しのつかない破損を招いた」という失敗事例が数多く報告されています。
最も多い失敗が、カビキラー等の塩素系スプレーを窓枠上部に直接噴射したことによる液だれ事故です。アルミサッシのアルマイト皮膜が化学反応で白く斑点状に変色したり、サッシ下部のフローリングに垂れてワックスや木材の塗装が白く抜け落ちてしまったりするケースです。住宅補修(リペア)業者に補修を依頼すると、床の染み抜きと再塗装だけで3万円〜6万円の出費となるケースが報告されています。
また、「アルコールを吹きかけたのに黒カビが全く消えない」という誤解も現場で頻出しています。アルコールは菌を殺菌しますが漂白力はありません。死滅したカビの死骸と色素は残るため、見た目をリセットするには酸化型漂白剤の作用が必要です。殺菌と漂白の役割を混同することが、無駄な労力を生む大きな原因となっています。