日本における海外ドラマの本格的な普及期を想起するとき、真っ先に名前が挙がるのが『24 -TWENTY FOUR-』と『プリズン・ブレーキ』の二大タイトルだ。それまで一部のマニア向けとされていた海外VOD市場の扉をこじ開け、茶の間の日常へと持ち込んだ功績は計り知れない。
特に日本の視聴者を魅了したのは、無骨なヒーロー像とは対極にある洗練された知性と、家族を守るために全てを投げ打つ一途さのギャップだった。地上波の深夜帯放送や店頭のメガポップ、口コミによって瞬く間に広がり、「続きが気になって眠れない」という社会現象を生み出した。あの一連のブームが、現在の日本における定額制配信サービスの普及へとつながる下地を作ったと言っても過言ではない。