埼玉県教育局が例年秋から冬にかけて発表する進路希望状況調査や、出願締め切り後の埼玉県公立高校入試 倍率速報は、受験生の最終判断に大きな影響を与えます。2026年度の志望動向においては、以下の3点が顕著な特徴として挙げられます。
第一に、共学校の上位シフトと倍率の二極化です。大宮高校、市立浦和高校、蕨高校、越谷北高校などの共学校には初回調査段階から高倍率が集まりやすい一方、伝統的な別学校である浦和高校、浦和第一女子高校、川越高校、川越女子高校は、1.1〜1.3倍前後の比較的落ち着いた倍率推移を見せる傾向が続いています。ただし、別学校は出願者の学力層が非常に厚く、見かけの倍率以上に激しい学力競争となる点に注意が必要です。
第二に、理数科・外国語科など専門学科の人気継続です。普通科と専門学科を併置する高校では、専門学科を第1志望、普通科を第2志望とする「相互スライド合格制度」が機能するため、実質的な競争率が引き上がります。
第三に、私立高校の授業料実質無償化拡充に伴う単願・併願戦略の変化です。確約(実質的な合格目安)制度を活用して上位私立を確保した上で、公立の最難関校に果敢にチャレンジする受験生が増加しており、公立トップ校のボーダーラインは例年以上に引き締まっています。