編集部が取材したクリエイターやビジネスパーソン、そしてガジェットコミュニティ(5ちゃんねる、X、知恵袋)に寄せられたリアルな使用実態から、どのような人が満足し、どのような人が挫折しているのかを浮き彫りにします。
都内のデザインスタジオで装丁画を手がけるイラストレーター(30代女性)は、M4 iPad Proへの乗り換えについて次のように証言します。
「液晶タブレットの代わりに13インチProを導入しましたが、Apple Pencil Proの『バレルロール』と有機ELのコントラストは唯一無二です。特に暗いトーンのイラストを描く際、黒が一切浮かないため、印刷段階での色ブレが劇的に減りました。120Hzのリフレッシュレートによるペン先の吸い付き感は、一度体験するともうAirには戻れません。毎日8時間ペンを握る職業なら、30万円の設備投資は数か月で元が取れます」
一方で、IT企業でマネージャーを務める男性(40代)の体験談は、購入を後悔する典型的なパターンを物語っています。
「『これ1台でカフェでもスマートに仕事ができる』と意気込んで、11インチProとMagic Keyboardを一式購入しました。しかし、いざ実戦投入すると、社内システムでの複数ファイル並行操作やExcelのマクロ処理、外部ディスプレイ出力時の解像度設定などで制限が多すぎました。キーボードを合わせると1kgを超え、結局MacBook Airのほうが軽くて使いやすい。いまは居間のソファでYouTubeの動画を流すだけの『25万円の高級モニター』に成り下がっています」
ネット上の評判を詳細に分析すると、評価は綺麗に二極化しています。動画編集(Final Cut Pro for iPad)やイラスト制作(Procreate)、3Dモデリングを専門とするクリエイター層からは「史上最高の作業効率」と絶賛される反面、「PCの代わり」や「ステップアップのための先行投資」として購入した一般層からは「宝の持ち腐れになった」という失望の声が数多く確認できます。