境内の絵馬掛け所を取材すると、天候や環境要因による「物理的なトラブル」が多数確認できます。特に目立つのが、水性ペンやボールペンで書いた文字が雨水や湿気で完全に滲み、判読不能になっているケースです。
神社側で筆記用具が用意されている場合も多いですが、混雑時にはインク切れや太すぎるペンしかないことも珍しくありません。参拝時は、にじみにくい極細〜中字の黒色油性マジックを自ら持参するのが確実です。
また、防犯やプライバシー意識の高まりに伴い、氏名や現住所の扱いにも大きな変化が生じています。SNS上に他人の絵馬の写真が無断転載されるトラブルが表面化して以降、多くの社寺で「個人情報保護シール」の導入が進んでいます。
保護シールが用意されていない神社に奉納する場合は、以下のような対策をとるのが賢明です。
- 住所の表記:都道府県や市区町村名にとどめ、番地や部屋番号は省略する。
- 氏名の表記:イニシャル(例:T.S.)や下の名前のみ、または「受験生本人」と記載する。
- 神様には心の中で本名と現住所を念じながら手を合わせれば、礼を失することはありません。