インターネット上のQ&AサイトやSNSで頻繁に見受けられるのが、「大人2人暮らしなのに2合炊いても足りない」という声です。お茶碗4杯分あるはずのご飯がなぜ2人で消えてしまうのか、そこには明確な理由が存在します。
最大の要因は、「献立とおかずの性質による消費量の増大」です。カレーライス、牛丼やカツ丼などの丼もの、生姜焼きや焼肉、麻婆豆腐といった味付けの濃い主菜が食卓に並ぶ場合、成人1人あたりのご飯消費量は平時の1.5倍から2倍近くまで跳ね上がります。特に成人男性が一食で250g〜300g(大盛り〜特盛り)を平らげると、2人でおかわりを含めて600g以上を一度に消費してしまいます。
さらに見落とされがちなのが、「翌日の弁当用への取り分け」です。夕食時に2人でそれぞれ1杯ずつ(計300g)食べ、残った分を翌朝のランチ用お弁当(約200g×1〜2個)に回そうとすると、総量は600g〜700gに達し、2合の炊き上がり量では一粒も余らないか、途中で底をついてしまいます。
したがって、米2合が大人2人で足りない理由は、本人の大食いだけが原因ではなく、「おかずの脂質・塩分バランス」と「翌日への持ち越し需要」が重なることによる構造的な結果といえます。