津山の歴史を語る上で欠かせないのが、初代藩主・森忠政の存在だ。本能寺の変で散った森蘭丸の弟であり、非常に強力なリーダーシップを持った人物として知られている。彼が築き上げた津山城は、明治の廃城令で取り壊されるまで、姫路城にも匹敵する規模の天守や70棟以上の櫓を誇る巨大な平山城だった。
展示室では、この巨大な城郭がいかにして周囲の城下町と連携していたかを示す精巧なジオラマが展示されている。防御陣地としての機能と、商業都市としての利便性を極限まで両立させた都市計画。その緻密なデザインに、建築や都市デザインを学ぶ学生たちも熱い視線を送っている。当時の土木技術の高さには、現代の専門家も舌を巻くばかりだ。