インターネット上の口コミでは時折「こころのこりは脂臭い」「血の匂いが気になる」といったネガティブな感想が見受けられます。しかし、これは部位自体の問題ではなく、職人の仕込み・下処理の精度に起因する誤解です。
大動脈の内部には微小な血の塊(血餅)が残りやすく、周辺には余分な筋膜が付着しています。一流の焼き鳥職人は、包丁の先で血管を1本ずつ丁寧に開き、流水や氷水で血の塊を完全に洗い流し、余分な脂とスジをミリ単位でトリミングしてから串打ちを行います。この緻密な下処理を施すことで、臭みが完全に消え、澄んだ脂の甘みと心地よい食感だけが残るのです。
チェーン店や量販店でこころのこりが滅多に並ばない最大の理由は、この「手間の多さ」と「歩留まりの低さ」にあります。大量生産のラインでは採算が合わないため、確かな技術を持つ専門店でしか味わえないクオリティが存在します。
【プロの結論】こころのこりをおすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
極上の希少部位である「こころのこり」ですが、個人の味覚や体質によって好みが分かれる側面もあります。注文時の判断基準は以下の通りです。
【こんな人には心からおすすめ】
- 鶏皮やぼんじりのようなジューシーな脂の甘みが大好物な人
- ハツのコリコリ感とホルモンの旨味を同時に楽しみたい人
- 辛口の日本酒、力強い純米酒、またはキレのある強炭酸ハイボールを好む人
- 希少部位ならではの特別感と職人の仕込み技術を堪能したい人
【慎重に選ぶべき人】
- 脂っこい肉が苦手で、ササミや胸肉のような超低脂質・さっぱり系を好む人
- 内臓肉(モツ・ホルモン全般)の独特の食感に強い抵抗がある人
- 徹底した脂質制限ダイエットを行っている最中の人