当館が担う最も重責ある事業のひとつが、通称「市展」と呼ばれる歴史的な公募展の開催です。横浜市美術展の公募要項の詳細を確認すると、日本画、洋画・版画、彫刻・立体、工芸、写真、書の複数部門に分かれており、市内在住・在勤者のみならず、広く創作活動を行う一般応募者に門戸が開かれています。
審査員には第一線で活躍する著名な作家や美術評論家が招聘され、入選作品は館内の全展示フロアを使って大々的に展示されます。搬入規定やサイズ制限、出品料の支払い方式などは年度ごとの実施要項によって厳密に定められており、初夏から秋にかけて発表される募集スケジュールを定期的にチェックすることが出品成功への第一歩となります。
また、公募展と並んで見逃せないのが横浜市民ギャラリーの所蔵作品によるコレクション展です。1964年の発足以来、横浜にゆかりのある作家の作品や、国際的な評価を受ける現代版画を中心に約1,300点以上の貴重な作品群を体系的に収集してきました。普段は非公開の収蔵庫に厳重保管されている作品群が、年に数回、独自の学術的テーマに基づいて無料または低廉な料金で一般公開されます。歴史的名作を間近でじっくり鑑賞できる貴重な機会として、美術専門家からも高い評価を受けています。