かつて死病として恐れられたコレラですが、現代医学における治療法は確立されています。
治療の中心は経口補水塩(ORS)や点滴による迅速な水分・電解質の補給です。脱水さえ適切に防げば、コレラによる死亡率は1%未満にまで激減します。重症例では適切な抗菌薬を併用することで菌の排出期間を短縮させることが可能です。
上下水道が整備され、衛生環境が極めて高い現代の日本国内において、幕末のような爆発的流行が起こるリスクはほとんどありません。しかし、清潔な水と適切な初期対応がいかに命を守るかという原則は、幕末の「コロリ」の教訓から何一つ変わっていません。