ボーカルの難易度を正確に把握するためには、まず音域の全体像を把握することが不可欠です。楽曲『ENDLESS RAIN』の全体音域は、最低音 mid1D#(レ#)〜 最高音 hiC#(ド#)という、約2オクターブ(23半音)の広いレンジにわたって展開されています。
Aメロは低音域の「mid1D#」からスタートし、静けさと哀愁を帯びた語りかけるようなトーンで進行します。一般的な男性の平均的な最低音(mid1C付近)よりもやや高めの位置から始まるため、低音パートで極端に出しづらさを感じるリスクは低い設計です。
しかし、Bメロからサビにかけて音位が一気に跳ね上がります。サビの主要フレーズ(「Endless rain, fall on my heart」など)では、成人男性の喚声点(地声から裏声の切り替えポイント)を大きく超えるhiA(ラ)〜hiB(シ)がロングトーンで連発されます。さらに、楽曲後半のラストサビでは半音上に転調し、最高到達点であるhiC#(高いド#)へ突き抜けます。この音域を力まずに芯のある声で伸ばし続けることが、本作を歌いこなす上での最大の関門です。