唐辛子の種まき時期はいつが正解?早まき失敗の罠と発芽温度の鉄則

唐辛子の種まき時期はいつが正解?早まき失敗の罠と発芽温度の鉄則

唐辛子の種まき時期はいつが正解?早まき失敗の罠と発芽温度の鉄則について徹底解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

唐辛子の種まきにおいて、初心者が最も陥りやすい落とし穴が「2月や3月の早まき」です。ホームセンターに種袋が並び始める初春、パッケージに書かれた「中間地:3月まき」という文字を見て無加温のベランダや屋外でまいてしまうケースが目立ちます。しかし、これがまさに唐辛子の種が発芽しない理由の第1位です。

植物生理学上、唐辛子の発芽適温は25℃〜30℃、最低でも20℃以上が保たれていなければ休眠打破と細胞分裂が進みません。3月の本州中間地における平均地温はわずか10℃〜12℃前後にすぎず、種にとっては「真冬の寒冷地」と同義です。土壌中の温度が不足している状態で水やりを続けると、種子は発芽代謝を起こせないまま酸素不足と嫌気性細菌の繁殖によって土中で窒息・腐敗してしまいます。

種苗メーカー各社の試験圃場データによると、28℃の恒温環境下では播種から7日〜10日程度で斉一に発芽する一方、地温が18℃前後まで低下すると発芽までに30日以上を要し、最終的な発芽率は30%以下にまで急落することが実証されています。唐辛子の種まき時期は「カレンダーの日付」ではなく「確保できる地温」を基準に決定しなければなりません。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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