ここ数年、ネット上の一部コミュニティで「近所のキャンドゥが次々と閉店しているのではないか」といった懸念の声が散見されました。しかし、流通業界の動向をつぶさに観察すると、この現象の真相はチェーンの衰退ではなく、極めて合理的かつ大規模なスクラップ&ビルドであることが分かります。
背景にあるのは、キャンドゥイオン系列化の経緯と理由に直結する経営戦略の転換です。2021年秋にイオンがTOB(株式公開買付)を実施し、連結子会社化を完了させて以降、グループ全体で進められてきたのは「売場面積が狭く収益性の低い旧来型路面店舗の統廃合」と「イオングループ商業施設への大型リロケーション出店」です。
経済産業省の商業動態統計や小売りトレンドが示す通り、都市近郊の消費行動は、専用駐車場や多様なテナントが揃うワンストップショッピング環境へと急速にシフトしています。キャンドゥの店舗閉店移転の真相を紐解けば、老朽化した雑居ビルの小型店を意図的にクローズし、同一商圏内のイオンモール、イオンリテール、マックスバリュの店内へと、面積を2倍から3倍に拡大させた大型店として「生まれ変わらせている」のが実態です。
キャンドゥ2026年最新出店情報においても、新規オープン案件の大半がイオングループのデベロッパー主導によるSC内テナント出店であり、かつての「街の小さな100円ショップ」から「地域最大級の大型雑貨ステーション」への変貌が急速に推し進められています。