連盟の制度改革に対する現場の受け止め方は一様ではありません。北海道柔道連盟の評判とネットの反応を検証すると、選手・保護者層とベテラン指導者層との間で興味深い認識のギャップが見られます。
札幌市内の道場に通わせる中学生の保護者は、近年の連盟運営について前向きな変化を証言します。
「以前は昇段審査の日程や会場変更の連絡が直前まで届かず、遠征の宿手配に苦労していました。しかし現在は、北海道柔道連盟昇段審査日程や大会要項が公式ポータル上で数カ月前から一覧化され、通知も迅速になりました。試合会場での暴力・暴言に対する監視体制も格段に厳格化されており、安心して子供を送り出せます」
一方で、道北地区で半世紀近く町道場を支えてきた70代の指導者からは、デジタル化と管理主義の加速に対する戸惑いも聞かれます。
「北海道柔道連盟全柔連登録手続きが完全オンラインに移行したことで、パソコン操作に不慣れな高齢の指導員は事務処理に追われる日々です。講習会の内容もコンプライアンス中心となり、かつてのような『畳の上で技と情熱をぶつけ合う』濃密な交流が希薄になったと感じる同朋も少なくありません」
現場取材で見えてきたのは、近代的な組織運営による「利便性と安全性」の向上という大きな光と、過疎地域の伝統的な柔道コミュニティが抱える「ITリテラシー格差」という影の対比です。