ネット上には木本を巡るさまざまな憶測が飛び交っていますが、その多くは法的な実態や現場の事実関係と乖離しています。特に誤解されやすい2つの論点についてファクトチェックを行います。
誤解1:「木本自身がキックバックを得て私利私欲を肥やしていたのではないか?」
警察関係者や弁護団による調査の過程において、木本が仲介資金の中から個人的に多額のキックバックをピンハネしていたという事実は確認されていません。木本自身も自身の貯蓄数千万円を投資口座に投じており、結果として全額を失っています。悪質な詐欺グループの共犯者というよりも、「怪しげな儲け話を疑うことなく信じ込み、善意のつもりで周囲を巻き込んで破綻させた致命的な無知」が事の本質です。
誤解2:「自己破産しないのは隠し資産があるからではないか?」
「なぜ破産宣告をしないのか」という疑問に対してネットでは隠し財産説が囁かれましたが、真相は異なります。法的に自己破産した場合、後輩芸人や知人からの出資分は「一般債権」として扱われ、配当が行き届かなければ消滅します。木本にとって最も回避したかったのは、「信頼して金を預けてくれた身近な仲間たちを法的手続きで切り捨てること」でした。生涯をかけてでも自らの労働で償う道を選んだ結果が、破産回避と過酷な任意整理の選択だったのです。