ジャーナリスト志望のキム(フランチェスカ・シューレ)と、女優を目指す親友のイジー(ヴィクトリア・ヴィニャール)は、親離れと夢の実現を胸に、家賃の安いクラシックなアパートの「203号室」へルームシェアを始めます。保護者からの過干渉から逃れたいキムと、母親の自殺という暗い過去と薬物依存の克服に苦しむイジーにとって、その部屋は自立への第一歩となるはずでした。
部屋の契約を取り仕切ったのは、妙に愛想がよく、過度な親切心を押し付けてくる家主のローナン。二人が入居して早々、リビングの壁に据えられた中世風のステンドグラスに「不自然な小穴」が開いていることに気付きます。その穴からは、時折かすかな腐敗臭が漂い、夜になると不可解な物音が部屋中に響き渡るようになります。
ある日、イジーはその穴の奥から奇妙なアンティークのペンダント(首飾り)を見つけ出し、無断で身につけ始めます。それを境に、イジーの情緒は急速に不安定化。夢遊病のような徘徊、幻聴、さらにはキムの恋人であるイアンに対する異常な敵意や挑発行動を繰り返すようになります。キムは親友の心の病の再発を疑いますが、事態は医学の範疇を遥かに超えた怪異へと加速していきました。