足の裏に痛みを感じた際、インターネット上の不確かな情報を鵜呑みにして、かえって症状を悪化させてしまう人が後を絶ちません。現場の専門医が警鐘を鳴らす「絶対にやってはいけないNG対処法」を解説します。
誤解1:ゴルフボールや青竹踏みでゴリゴリと強くほぐす
ネット上で頻繁に見かける「足裏のコリをボールでほぐす」という方法は、炎症を起こしている急性期〜亜急性期には極めて危険な行為です。足底腱膜炎の本態は、腱膜の微細断裂と炎症です。傷口に対して硬いゴルフボールで強い圧迫や摩擦を加える行為は、傷口にタワシを擦り付けるようなものであり、組織の損傷を広げ、石灰化や難治化を招く大きな要因となります。
誤解2:痛いからといって完全に足を動かさず安静にし続ける
激痛があるからと一切動かず、ストレッチも行わずにいると、ふくらはぎの腓腹筋・ヒラメ筋やアキレス腱が著しく硬縮します。アキレス腱と足底腱膜は踵骨を介して解剖学的に連動しているため、ふくらはぎが硬くなるほど、次の一歩を踏み出した際に腱膜にかかる牽引力は増大します。「過負荷を避ける安静」は必要ですが、「動かさない完全固定」は逆効果を生むのです。
誤解3:クッション性の高すぎる極端に柔らかい靴を履く
「かかとが痛いから」と、ふかふかの柔らかすぎるスニーカーやサンダルを選ぶ人がいます。しかし、踵部(ヒールカウンター)が柔らかく不安定な靴は、歩行時にかかとの骨がグラつき、かえって足底腱膜をねじるストレス(回内ストレス)を増大させます。必要なのは「適度な衝撃吸収」と「かかとをブレさせない硬いヒールカップ」の両立です。