高知市内から車で約45分。決してアクセス至便とは言えない山間部でありながら、開店前の11時を過ぎると店頭には早くも人垣が形成されます。Rettyや食べログをはじめとする実名型グルメサービスや現場調査では、利用者のリアルな実態が生々しく記録されています。
「出張の途中に知人に連れられ、11時30分頃に到着したものの、大豊町役場の前にはすでに8人ほどの待機列。入店まで30分以上待ったが、運ばれてきた普通盛りカツ丼の凶悪な標高に言葉を失った。だが、甘辛く出汁の染みた豚肉が驚くほど柔らかく、無我夢中で箸が進んでしまった」(40代・営業職男性の口コミ)
客層は、近隣の山林作業員や役場職員といった地元民から、遠方から訪れるツーリングライダー、家族連れまで多彩です。店内に充満する香ばしいラードと甘めの割り下の香りが食欲を刺激します。厨房では手際よく肉が切り分けられ、次々と巨大な揚げたてカツが卵でとじられていきます。
現場を観察して見えてくるのは、店主と常連客との間に流れる独特の阿吽の呼吸です。「残したら申し訳ない」という適度な緊張感と、「満腹になって帰ってほしい」という温かなもてなしが共存しており、単なる観光地化された飲食店とは一線を画す骨太な大衆酒場・食堂の空気感が色濃く残っています。