「今すぐかすうどんが食べたいけれど、油かすが手に入らない」という場合でも諦める必要はありません。身近な食材を使って、油かす特有の「香ばしさ」「脂のコク」「弾力ある噛みごたえ」を論理的に再現する2大代用テクニックが存在します。
最も手軽で完成度が高い代用素材は「豚バラ肉」です。豚バラ肉の脂身をフライパンで徹底的に焼き締め、カリカリの状態に仕上げることで、油かすに極めて近い風味と食感を構築できます。
【豚バラ肉を使ったカリカリ代用かすの作り方】
豚バラ薄切り肉(または角切り肉)50gを1cm幅に細かく刻みます。テフロン加工のフライパンに油を引かずに並べ、弱中火でじっくり炒めます。豚肉から脂が大量に出てくるため、ペーパーで余分な脂を半分ほど吸い取りながら、肉が濃いきつね色になってカリッとするまで約5〜7分間炒め焼きにします。仕上げに数滴のごま油と醤油を垂らして香ばしさをまとわせ、熱々の出汁に加えるだけで、驚くほど本格的なコクが出汁全体に行き渡ります。
もう一つの強力な代用素材が「牛すじ肉」です。牛特有の濃厚な旨味とコラーゲン質をダイレクトに補うアプローチです。
下茹でしてアクを抜いた牛すじ肉(50g)を細かく刻み、少量の牛脂(スーパーの精肉売り場でもらえるもので十分)と共にフライパンで表面がこんがりするまで強火で炒めます。これを関西風出汁に加えて5分ほど弱火で煮込めば、牛ホルモンに匹敵するリッチな肉の旨味が出汁に溶け込みます。