ブレーカーが落ちた際、暗闇の中で焦って手当たり次第にスイッチを上げる行為は重大なリスクを招きます。突入電流による精密機械(パソコンや大型テレビ)の故障や、漏電箇所への再通電による火花・火災の引き金になるためです。以下の手順に従って冷静に復旧作業を進めてください。
ステップ1:高出力家電のプラグをコンセントから抜く
停電直前に使用していた電気ケトル、アイロン、ドライヤー、電子レンジ、ヒーターなどの電源を切り、可能であればコンセントから抜きます。特に熱を発する電熱器具は、電気が復旧した瞬間に無人で再通電すると火災の原因になります。
ステップ2:安全ブレーカーをすべて「切(OFF)」にする
分電盤右側に並んでいる子ブレーカーのスイッチをすべて下向きにし、一旦各部屋への送電ルートを完全に遮断します。
ステップ3:主幹ブレーカーまたは漏電遮断器を「入(ON)」にする
落ちていたアンペアブレーカー(左側)、または漏電遮断器(中央)のスイッチを上向きにして「入」にします。
ステップ4:安全ブレーカーを1つずつ順番に「入(ON)」へ戻す
右側に並ぶ子ブレーカーを、1回路ずつ間隔を空けながらゆっくりと上げていきます。一気にすべて上げず、1つ上げるごとに照明の点灯を確認するのが鉄則です。
もし特定の安全ブレーカーを上げた瞬間に再び漏電遮断器や主幹ブレーカーがバチンと落ちた場合、その部屋の回路または接続されている家電に異常(ショートや漏電)が存在する証拠です。その問題のスイッチだけを「切」にしたまま、残りの安全ブレーカーを上げれば、安全な部屋の電気だけは復旧させることができます。