世界中に衝撃を与えたのが、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の考古学者ジョー・アン・ヴァン・ティルバーグ博士が率いる「イースター島モアイ・プロジェクト(EISP: Easter Island Statue Project)」による本格的な学術発掘調査です。
調査チームがラノ・ララク採石場の斜面に埋もれていた2体の巨大モアイ(登録番号:RR-001-156およびRR-001-157)の周囲を掘り進めたところ、地上に出ていた首から上の部分を遥かに凌駕する、深さ約6〜7メートルにおよぶ巨大な胴体が姿を現しました。地中に眠っていた石肌は風雨による風化を免れており、彫られた当時の鮮明なノミ跡が完璧に残されていたのです。
特に専門家を驚かせたのは、その背中に刻まれた謎の文様(ペトログリフ)でした。三日月形の意匠(ポリネシアの伝統的カヌー「ヴァカ」を象徴するもの)や、太陽・天体を模したリング状の彫刻が美しく配置されており、モアイが単なる石柱ではなく、先祖の魂や航海技術の記憶を宿す高度な祭祀モニュメントであったことが物理的に裏付けられました。