『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するポーズは、部を重ねるごとに進化と深化を遂げています。作中の名シーンや単行本表紙を彩った代表的なポーズの身体的特徴と、綺麗に再現するための身体操作のコツを部別に紐解いていきます。
第1部・第2部におけるポージングは、80年代少年漫画の力強さと古典派彫刻の重厚感が融合した肉体美が前面に出ています。ジョナサン・エリスの握り拳を突き出す堂々たる構えや、ジョセフ・ジョースターが見せる手首を交差させながら上半身を斜めに傾けるトリッキーな所作は、重心を低く落として下半身を安定させることが再現の基本となります。
第3部に入ると、スタイリッシュさが劇的に跳ね上がります。特に主人公である空条承太郎のポーズは、片手をポケットに入れながらもう一方の手で力強く前方を指差す「指差し立ち」が代名詞です。単に指を差すだけでなく、骨盤を前に突き出しながら上半身をわずかに後傾させ、首を鋭く傾けることで、承太郎特有の圧倒的な威圧感とクールさが立ち現れます。一方、宿敵であるDIOのジョジョ立ちは、両膝を開いて深く腰を落としながら上半身を大きく反らす「WRYYYY立ち」や、膝を床につけながら胸を天に突き出すポーズなど、狂気と支配欲を体現した強烈な背反りが特徴です。
第4部および第5部では、骨格のねじれを強調した「S字ライン」の美しさが極まります。第4部の宿敵である吉良吉影のポーズは、スーツ姿の端正さと異常な執着心を表現するかのように、ネクタイに指を掛けつつ首を不自然な角度に傾けるポーズや、スタンド「キラークイーン」とシンクロする腰を低く落としたポージングが有名です。第5部主人公のジョルノ・ジョバァーナの立ち方は、単行本表紙で見せた「胸元(胸襟)を両手で力強く引き開くポーズ」が不動の人気を誇ります。このポーズを美しく見せる最大のポイントは、軸足に体重を9割乗せ、腰を鋭角に横へ突き出しながら肩甲骨を寄せて胸を張ることにあります。