確実にずっしり重いジャガイモを収穫するためには、発芽から収穫までの成長サイクルに合わせたピンポイントな作業が欠かせません。家庭菜園の現場でプロが実践している作業手順をステップ順に解説します。
1. 種芋の切り方と植え付け
春植え用の種芋が大きい場合(60g以上)、1個あたり40g〜50gになるよう縦に切り分けます。ジャガイモは頭部(頂芽が集まっているくぼみ)に芽が集中しているため、頭部からお尻(へそ)に向けて包丁を入れ、芽の数が各ピースに均等に行き渡るように切断します。切断後は直射日光を避け、風通しのよい日陰で2〜3日置いて切り口を乾燥(コルク化)させるか、草木灰や珪酸塩白土を薄くまぶして腐敗を防ぎます。
畑では畝間60cm、株間30cm、深さ7〜8cm程度に植え付けます。この際、切り口を下に向けて種芋を置き、覆土します。
2. 芽かきのコツとタイミング
草丈が10cm〜15cmほどに伸びた頃が芽かきのベストタイミングです。生育の良い太い茎を1〜2本(大玉狙いなら1本、中玉を数多く獲るなら2本)だけ残し、残りの弱々しい脇芽を根元から抜き取ります。
芽かきの際は、残す茎の根元を片手でしっかり地面に押さえつけながら、抜く茎を横に倒すようにして斜めに引き抜くのが鉄則です。真上に力任せに引っ張ると、地中の種芋ごと浮き上がってしまい、残す茎の根を傷つけて成長がストップする原因になります。
3. 土寄せのタイミングと肥料・追肥の適期
土寄せと追肥は、生育期間中に「合計2回」行うのが鉄則の黄金ルールです。
- 1回目の土寄せ&追肥(芽かき直後):芽かきを終えた直後、株元に化成肥料(8-8-8など)を1株あたり軽くひと握り(約20〜30g)施し、株元へ5cmほど土を寄せます。
- 2回目の土寄せ&追肥(開花期):花蕾が見え始めた頃(草丈25〜30cm)、再び同量の肥料を畝の肩に施し、さらに5〜10cmほどしっかり土を盛り上げます。この2回目の土寄せが、新しく形成されるイモの肥大スペースと遮光を確保する最大の防壁となります。