ファンコミュニティを大いに揺るがしたのが、2016年のリブート版シリーズで登場した「4人目のパワーパフガールズ」ことブリス(Blisstina)の存在です。パワパフ4人目ブリスの性格と経緯を理解するには、3姉妹が誕生する以前の歴史を振り返る必要があります。
ユートニウム博士とケミカルXの誕生秘話における公式設定では、ガールズの誕生は「お砂糖、スパイス、素敵なものを混ぜて理想の女の子を作る」という研究室での実験中に、助手であった猿(のちの宿敵モジョ・ジョジョ)が博士を突き飛ばし、偶然「ケミカルX」が混入したアクシデントによるものでした。
しかし、実はその10年前、博士は同様の試みで「ケミカルW」を使用して長女であるブリスを誕生させていました。ブリスは3姉妹よりも年上で、肌は褐色、明るい紫色の髪を持つティーンエイジャーです。彼女の性格は基本的に優しく聡明ですが、感情が高ぶると超能力を制御できなくなり爆発を引き起こすという致命的な欠陥を抱えていました。自らの破壊力を恐れたブリスは孤島へと去り、10年間の孤独な放浪を経て妹たちの前に姿を現したのです。未熟さと巨大な力の間で揺れるブリスのキャラクター性は、思春期の自己同一性の葛藤を色濃く反映しています。