一方で、身体の揺れそのものよりも心理的・神経的な圧迫感が原因となるケースも増えている。厚生労働省の各種意識調査でも示される通り、現代社会における慢性的ストレスや睡眠不足は自律神経のバランスを著しく乱す。自律神経失調症の状態にあると、わずかな環境変化や温度変化に対しても自律神経が過剰に反応し、突然の冷や汗や激しい動悸、吐き気を引き起こす。
さらに、「途中で降りられない」「周囲に迷惑をかけたらどうしよう」という不安が引き金となり、パニック障害・広場恐怖症の症状として不快感が表れることもある。この場合、身体的な酔い止めだけでなく、メンタル面でのアプローチや「いつでも途中下車して休んでよい」という認知の切り替えが極めて有効だ。