多くのファンに惜しまれながら1998年に幕を閉じたティーンズロードの休刊理由には、複合的な社会的要因と出版ビジネスの地殻変動が絡み合っています。
第一の要因は、警察当局による暴走族取り締まりの徹底強化と道路交通法の改正です。共同危険行為への罰則強化や集会の封じ込めにより、全国のレディースチーム自体が急激に解散・減少していきました。第二に、1990年代半ば以降、若者のストリートトレンドが「ヤンキー」から渋谷・原宿を中心とした「コギャル」「チーマー」「裏原系」へと急速に移行した点が挙げられます。暴走族少女雑誌という極めて特化したコンセプト自体が、ターゲット層の絶対数減少に直面せざるを得ませんでした。
さらに版元であったミリオン出版の内部再編も重なりました。3代目編集長の倉科典仁氏らが振り返るように、同社はその後『実話ナックルズ』などに代表されるアウトロー・実話ドキュメント路線へと舵を切り、雑誌のDNAを別の形で継承していきました。結果として『ティーンズロード』は、時代の役割を全うした形で綺麗にピリオドを打ったといえます。