ネット上の情報では「ルーターが消灯したらとりあえず初期化(リセット)ボタンを長押しすれば直る」という乱暴なアドバイスが散見されますが、これは現場検証から見ても極めてリスクの高い誤解です。状況によっては自らトドメを刺すことになりかねません。
盲点1:無闇な初期化が引き起こす「再設定不能の罠」
PPPoE方式(IDとパスワードを手動入力する旧来の接続方式)を利用している場合、本体のリセットボタンを押すとプロバイダ接続情報が完全に消去されます。手元にプロバイダの契約書面(認証ID/パスワード)がない場合、初期化後は二度とインターネットへ繋がらなくなります。特にバッファローの「AirStation設定画面(192.168.11.1)」へログインする管理者パスワードも初期化されるため、復旧の難易度が跳ね上がります。
盲点2:LANケーブルの経年劣化とCat規格のミスマッチ
「ケーブルは断線しない限り使える」という思い込みも危険です。長年使い回された古い「Cat5(カテゴリー5)」ケーブルは、最大通信速度が100Mbpsに制限されているだけでなく、内部芯線の金属疲労やツメ折れによる接触不良を引き起こしやすい性質があります。近年のギガビット通信や10Gbps回線環境において、わずかなノイズ干渉でルーターがリンク切断と判断し、INTERNETランプを消灯させてしまう事象が多発しています。最低でも「Cat5e」、推奨として「Cat6」以上のケーブルへの換装が必須条件です。
盲点3:v6プラス(IPoE)自動判定のスタック現象
現在の主流である「v6プラス」や「transix」といったIPoE接続サービスにおいて、ルーター内部の回線自動判別機能(AUTOモード)が誤作動を起こすケースがあります。回線切り替え直後や上流のメンテナンス明けに、ルーターがPPPoE接続と誤認して認証待ち状態に陥り、ランプがオレンジ点滅のまま固まる現象です。この場合、設定画面にログインし、「Internet」設定から回線識別を手動で「v6プラスを使用する(またはOCNバーチャルコネクトなど契約中の方式)」に固定設定することで瞬時に解消します。