浜崎あゆみのキャリアは、1998年4月のシングル『poker face』で突如始まったわけではない。福岡でモデルスカウトされた彼女は、中学生時代に上京し、サンミュージックに所属。「浜崎くるみ」名義でのアイドル活動や本名名義での女優業など、着実なステップを踏んでいた。
テレビ朝日系のドラマ『ツインズ教師』(1993年)での生徒役をはじめ、映画『すももももも』(1995年)や『未成年』(1995年・TBS系)への出演など、浜崎あゆみの女優時代の貴重な映像や記録は今もファンの間で伝説として語り継がれている。当時の彼女は黒髪ボブやナチュラルなストレートヘアが多く、大きな瞳と陶器のような白肌が際立つ正統派の美少女だった。
エイベックスの松浦勝人氏に見出され、単身ニューヨークへのヴォイストレーニング留学を経て迎えた歌手デビュー当時、プロモーション用に撮影された宣材写真では、あどけなさを残しながらも意志の強さを感じさせるアンニュイな眼差しが印象的だった。この少女らしいピュアな透明感こそが、のちに日本中を熱狂させるカリスマへと変貌を遂げる強固な原点だったといえる。