大手企業の人事担当者や校正の現場へのヒアリングを行うと、履歴書できる表記ルールやビジネスメールできる表記に対するシビアな視線が浮き彫りになります。
特にWebエントリーシートやメール文面で「よろしくお願い出来ますでしょうか」「添付ファイルをご確認出来ます」といった記述が散見されます。これは出来ますできます違いの観点から明白な間違いであるだけでなく、敬語の文法としても破綻しています(「できる」は可能表現であり、相手への敬意を示す動詞ではないため、正しくは「ご確認いただけますでしょうか」)。
ある大手IT企業の採用責任者は現場の実態を次のように証言しています。
「履歴書の資格欄や自己PRで『〜することが出来ます』と漢字を連発している応募者は、細かな文書マナーや広報的リテラシーが未熟な印象を受けます。特に広報、人事、営業など社外向け文書を扱う職種では、表記ゆれや過度な漢字変換はマイナス評価の対象になり得ます」
出来るできる例文とマナーを実践する上での基本は、「迷ったらすべて平仮名で書く」という姿勢です。平仮名で「できます」「できること」と書くことは、どのような文脈であっても減点されるリスクがゼロだからです。