いま関係者の間で注目を集めているのが、サンモリノ那珂跡地利活用プロジェクトと呼ばれる一連の構想だ。過去の遺産をただ均すのではなく、次世代型の地域再開発として再定義する試みである。かつての箱モノ型商業施設から脱却し、緑地やオープンスペースを配した分散型の低層棟レイアウトが検討されている。
ここでは、買い物を済ませるだけの場所ではなく、人々が滞在し、時間を過ごす空間作りが志向されている。屋外イベント広場やクリニックモール、さらには地域防災の備蓄拠点としての機能まで視野に入れた複合設計。郊外のロードサイドビジネスが直面する少子高齢化の荒波を乗り越えるため、このプロジェクトは持続可能なまちづくりの試金石となるだろう。