本作の魅力を語る上で欠かせないのが、当時ブレイクの渦中にあった若手俳優陣の瑞々しい演技と、不気味な神の使徒たちに命を吹き込んだ豪華声優陣のコラボレーションです。
主演の福士蒼汰は、日常に退屈しながらも極限状態で驚異的な機転を見せる高畑瞬を好演。対照的に、破壊衝動と歪んだ純粋さを持つ天谷武を演じた神木隆之介の怪演は、現在も邦画デスゲーム作品における白眉として高く評価されています。山崎紘菜、染谷将太、優希美青ら脇を固めたキャスト陣も、極限状態の人間の弱さと気高さを体現しました。
さらに注目すべきは、日常の縁起物を狂気の殺人マシンへと変貌させた声優陣のキャスティングです。
冒頭の教室で圧倒的トラウマを植え付けただるま 声優には、名優・トミーズ雅を起用。関西弁のユーモラスなイントネーションが、かえって逃れられない死の恐怖を際立たせました。また、巨大な「まねき猫」役には前田敦子、不気味に歌い踊る「こけし」役にはタカアンドトシと水田わさび、「白くま」役には山崎努が声をあてるなど、異例の豪華布陣が劇中の不条理世界を完成させました。