海洋汚染は固形ごみだけの問題ではありません。家庭から出る生活排水も、海の生態系や水質に直接的な負荷をかけています。とりわけ調理油やラーメンの残り汁などの油脂類をシンクに直接流す行為は、下水処理施設の負荷を高めるだけでなく、処理しきれなかった油分が油塊となって河川や海へ流出する引き金になります。
日々のキッチンでできる簡単な対策として、フライパンや食器に残った油汚れは、洗う前に古紙や使い古した布で拭き取る習慣を徹底してください。揚げ油の処理には凝固剤を使用するか、牛乳パックに新聞紙を詰めて吸わせて燃えるごみに出す方法が推奨されます。また、マイクロプラスチックの発生源として近年注目されている化学繊維の洗濯くずをキャッチする専用ネットの使用や、生分解性の高い洗剤への切り替えも、家庭から海を守るスマートな選択肢です。