近年制作されたスポーツドキュメンタリー番組や回顧映像では、過酷な現役生活がレスラーの身体に与えた影響がリアルに描写されている。首や腰への恒常的な負担は、骨間関節の摩耗を引き起こし、顕著な「縮み」をもたらす。
かつてノーザンライト・スプレックスやジャイアントスイングなどの大技でファンを魅了した肉体も、60代を迎えた現在では確実にフィジカルの変化を迎えている。スポーツドキュメンタリーのインタビューに応じる馳氏の佇まいには、激闘を生き抜いてきた者特有の刻まれた歴史と、年齢相応の渋みが漂う。身長の数字そのものよりも、その身体が背負ってきた過酷なプロレス人生の歴史にこそ、ファンは深い感銘を覚えるのだろう。