かつて自由民主党が公表した所属議員に対する「点検報告書」は、発表直後からその実効性を強く疑われていた。自己申告という極めて甘いハードルに依存した調査は、肝心なキーマンへのヒアリングを意図的に回避した形跡すら窺える。党関係者が匿名を条件に明かしたところによれば、「書類上は関係を絶ったことになっているが、実組織レベルでの接触を完全に断つことなど不可能な構造が完成していた」という。
旧統一教会(世界平和統一家庭連合)とのつながりは、単にパーティー券の購入や祝電の打電にとどまらない。選挙期間中に地方事務所へ派遣される私設秘書やボランティアスタッフの存在こそが、両者のパイプを強固に緊縛してきた。公的調査の網の目をすり抜ける形で維持されてきたこの協力体制は、党が掲げた「関係断絶宣言」が最初から形骸化していたことを痛烈に物語っている。