避難訓練が「ただ園庭に集まるだけの行事」になっていないでしょうか。訓練を実効性あるものにする第一歩は、明確な意図を持った保育園避難訓練指導案の策定です。年間計画の中で「火災」「地震」「水害」「不審者」とテーマを分け、地震訓練においては季節や時間帯、発生場所を変えたバリエーションが求められます。
地震避難訓練のねらいは、子ども側と保育者側で明確に切り分ける必要があります。子ども側には「放送や保育者の指示を静かに聞く」「揺れを感じたら頭を守るダンゴムシのポーズをとる」といった基本行動の体得を設定します。一方、保育者側のねらいは「初期初動の点呼スピード」「安全な避難経路の確保」「職員間のインカムや声掛けによる連携」の検証に置くべきです。
幼児クラス(3〜5歳児)に対しては、伝統的な「おかしもの約束」(おさない・かけない・しゃべらない・もどらない)を視覚教材やペープサートで反復指導し、パニック状態でも体が反射的に動くレベルまで浸透させることが肝要です。