吉野川は、四国三郎の異名を持つ大河だ。2026年に入り、吉野川の中・下流域では「短時間集中型」の降雨パターンが一段と顕著になっている。気象庁の最新観測システムが捉えたデータによると、紀伊水道から流入する湿流と四国山脈にぶつかる上昇気流の結合により、わずか数十メートル四方の局地的な領域で雨雲が急速に発達する現象が頻発している。
かつては夏場の一時的な「夕立」で済んでいたものが、現在では1時間に80ミリを超える激しい雨に化ける。道路の冠水や小河川の氾濫が数十分単位で発生するため、従来の広域天気予報だけではカバーしきれないリスクが浮き彫りとなっている。