物語は、江南の学習塾街でスクールバスの運転手として働く明るくたくましい女性、ポク・ダンジ(カン・ソンヨン)の日常から幕を開けます。ダンジは裕福ではないものの、優しく誠実な夫オ・ミンギュ(イ・ピルモ)と息子を心から愛し、爪に火をともすようにして幸せな家庭を築いていました。
しかし、その平穏は砂上の楼閣に過ぎませんでした。ミンギュの心には、かつて身分違いを理由に引き裂かれた大財閥JSフーズの令嬢、パク・ソジン(ソン・ソンミ)への思いが今も燻り続けていたのです。ソジンは親の意向で元検事のエリート、ハン・ジョンウク(コ・セウォン)と政略結婚をしていましたが、心を通わせることはなく、密かにミンギュとの関係を復活させていました。
運命の歯車が狂い始めたのは、ソジンとミンギュの密会現場から端を発した不可解な交通事故でした。重傷を負ったミンギュは病院へと担ぎ込まれますが、財閥のスキャンダルを恐れたソジンの母ウン・ヘスク(イ・ヘスク)によって適切な救命措置を阻まれ、非業の死を遂げてしまいます。さらに、夫の無実を信じて奔走していたダンジは事故の真相を闇に葬られ、一方でジョンウクもまた、妻ソジンの不貞と財閥の陰謀によって検察の職を追われ、収賄の濡れ衣を着せられて投獄されるという絶望の淵に突き落とされます。
愛する夫を奪われたダンジと、家族と名誉を根こそぎ奪われたジョンウク。どん底で出会った二人は、JSグループという巨大な悪の牙城を崩し、奪われた尊厳を取り戻すために「偽装結婚」という名の復讐同盟を結成。ここから、韓国イルイルドラマ屈指の怒涛の逆転劇が幕を開けます。