ネットの掲示板やSNSでは「暖房運転をするなら電気代が高騰するのではないか」という懸念が根強く囁かれている。しかし、主要空調機器メーカーの消費電力測定データや電力料金単価(1kWh=31円換算)をもとに試算すると、その心配は杞憂であることがわかる。
内部クリーン1回(約80〜120分)あたりの消費電力量は、スタンダードモデルでおよそ0.05〜0.15kWh程度にとどまる。つまり、1回あたりの電気代はわずか1.5円〜4.6円程度、毎日冷房を使用して毎回内部クリーンを作動させたとしても、月額コストはわずか50円〜140円前後に収まる計算だ。
一方で、このわずかな電気代を惜しんで内部クリーンを停止させ続けた場合、どのような金銭的リスクが生じるのか。空調衛生業界の統計データによると、内部に黒カビがびっしり生えた状態で冷房を稼働させると、熱交換効率が低下して冷房時の電気代が10%以上悪化することが確認されている。さらに、一度根付いたカビは内部クリーンでは死滅しないため、専門業者による高圧分解洗浄(相場:1回あたり10,000円〜25,000円)を余儀なくされる。
このように、年間わずか数百円の投資を行うだけで、数万円単位のクリーニング出費や無駄な電力消費を未然に防ぐことができる。長期的なリターン(ROI)の観点からも、内部クリーンを日常的に作動させる合理性は明白だ。