アブシンベル神殿の奇跡!巨像移設の真相と年2回の光の秘密を徹底解説

アブシンベル神殿の奇跡!巨像移設の真相と年2回の光の秘密を徹底解説

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アブシンベル神殿の神秘性を象徴する最大の現象が、1年のうち特定の2日間だけ発生する「光の奇跡(サン・フェスティバル)」です。

大神殿は東を向いて設計されており、普段は薄暗い洞窟の奥深くに日光が届くことはありません。しかし、年に2回、昇り始めた朝日の光条が長さ約60メートルの神殿内部をまっすぐに貫き、最奥部に位置する「至聖所(しせいじょ)」に鎮座する4体の神像のうち3体を黄金色に照らし出します。

至聖所に並ぶ4体の像は、左から以下の神々です。

  • プタハ神:メンフィスを起源とする創造と地下世界の神(闇を司る)
  • アメン・ラー神:テーベの守護神であり国家の最高神
  • ラムセス2世:神格化されたファラオ自身
  • ラー・ホルアクティ神:ヘリオポリスの太陽神

驚くべきことに、朝日はアメン・ラー、ラムセス2世、ラー・ホルアクティの3体を約20分間にわたって鮮やかに照らし出しますが、一番左に位置する冥界と闇の神プタハの像だけには光がほとんど当たらないように計算されています。古代エジプトの天文学者と建築家が、太陽の運行と宗教的ドグマを完璧に融合させて設計した証拠です。

現在、この光の奇跡が観測される日程は毎年2月22日と10月22日です。古代においては「ラムセス2世の即位日(2月21日頃)」と「誕生日(10月21日頃)」に合わせた設計であったと伝えられていますが、1960年代の移設作業の際、現代の最新測量・土木技術を駆使したものの、わずかな位置計算の誤差によって本来の日程から1日ズレて固定されたというのが定説となっています。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。