世間一般において「芸能人の高級外車所有」といえば、派手なパーティーや都市部でのドライブを連想しがちです。しかし、河村隆一が他のセレブリティと一線を画しているのは、過酷な公道クラシックカーレースへの本格的な参戦歴にあります。
彼はアジア唯一の国際クラシックカー連盟公認レースである「ラ・フェスタ・ミッレミリア(La Festa Mille Miglia)」の常連エントラントとして知られています。製造から半世紀以上が経過した戦前・戦後のクラシックカーで、関東から東北・甲信越にかけての一般道約1,000kmを4日間かけて走破するこのイベントは、パワーステアリングや最新のブレーキサポートなど一切存在しない極限の耐久ラリーです。
沿道で観戦したモータースポーツファンや関係者の証言によると、雨中や真夏の照りつける日差しの中でも、彼は泥だらけになりながらナビゲーターと共にコマ図(ルートマップ)を追い、チェックポイントごとにメカニカルな調整を自ら確認していたといいます。キャブレターの吸気音やエンジンの微細な振動を感じ取り、車との対話を楽しむ姿は、ステージで見せる優美な姿とはまた異なる、生粋の「勝負師・表現者」のリアルそのものでした。