ストーリーの始まりは極めてドラマチックだ。東京で生まれ、1997年から2009年まで飼い主とともに生きた本物の猫「むぎ」。その命が尽きた後、飼い主の手によって新しい体が作られ、2014年に天国からの帰還を果たした。拠点となったのは自然豊かな沖縄県。ここで彼は、本格的な楽曲制作とライブ活動を開始する。
猫の姿をしたシンガーソングライターという前代未聞の立ち位置。しかし、その中身は本格的な音を紡ぎ出すアーティストそのものだ。作詞、作曲、編曲はもちろん、メイン楽器である木琴の演奏までこなす。さらに、ステージ上で使用する小道具の数々も自作。そのDIY精神と表現力の高さが、じわじわと口コミで広まっていった。