男子記録が膠着する一方で、女子1500mの世界は劇的な進化を遂げています。その中心に君臨するのが、ケニアのフェイス・キピエゴンです。1500m世界記録 女子歴代の流れを振り返ると、長年「疑惑の記録」とされてきた1993年の曲雲霞(中国)の3分50秒46を、2015年にエチオピアのゲンゼベ・ディババが3分50秒07で更新。そして2023年、キピエゴンが3分49秒11を記録し、ついに3分50秒の壁を打ち破りました。
キピエゴンはさらに勢いを緩めず、2024年7月のダイヤモンドリーグ・パリ大会において、自らの記録を更新する3分49秒04を樹立。この偉業における1500m世界記録 ペース配分は、次のような驚異的なスプリットを刻んでいました。
- 400m:1分01秒42
- 800m:2分03秒99(400mラップ:62秒57)
- 1200m:3分05秒04(400mラップ:61秒05)
- ラスト300m:44秒00(400m換算で約58秒66)
キピエゴンの真骨頂は、出産を経て復帰した後にスピード持久力が劇的に向上した点にあります。公式会見で彼女は「母親になったことで、痛みに対する精神的な境界線が消え去った。走ることへの純粋な喜びが私を前へ押し出している」と語っています。室内陸上ではグダフ・ツェガイ(エチオピア)が3分53秒09の1500m世界記録 室内陸上を保持しており、東アフリカ勢によるハイレベルな記録競争が女子中距離界を新たな次元へと牽引しています。