串カツ田中のデザートメニューにおいて、不動の地位を築いているのが「クッキー&クリーム」です。黒いココアクッキーで白いバニラクリームをサンドしたおなじみのクッキーに、串カツ田中秘伝の軽やかな練り粉と極細パン粉を薄くまとわせ、カラッと揚げた状態で提供されます。
アメリカのストリートフード文化に詳しいフードライターは、このメニューの構造的魅力を次のように指摘します。「揚げたオレオの最大の快感原則は、外側のサクサクしたクリスピー感と、内部で熱によってしっとり軟化したクッキー生地、そして液状化寸前まで溶け出したクリームの三層グラデーションにあります」。
卓上に運ばれた熱々の串に歯を立てると、まず揚げ油特有の香ばしさとパン粉のクリスピーな歯ざわりが響きます。直後にやってくるのは、蒸気を吸ってまるで焼き立てのフォンダンショコラのように柔らかくなったビターココア生地と、とろりと舌に絡みつくバニラクリームの濃厚な甘みです。衣のわずかな塩気と揚げ油のコクがクッキーの甘さを引き立てる「甘じょっぱさの相乗効果」こそ、串カツ田中が誇る背徳の味覚設計といえます。