この特異なフレーズの歴史を遡ると、テキスト主体の巨大匿名掲示板全盛期における独特のインターネット・スラング文化に行き着きます。うんこかけご飯の元ネタとして最も有力視されているのは、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の各種雑談板や、後に数多くのネットスラングを量産した「なんJ(なんでも実況J)」界隈です。
もともと日本のネット空間では、手軽で親しまれている「卵かけご飯(TKG)」を称賛・議論するスレッドが無数に存在していました。そこに匿名掲示板特有の「対義語遊び」や「突拍子もない不条理な言葉の置き換え」という悪ふざけが持ち込まれ、卵かけご飯のパロディとして誕生したのが直接の由来とされています。文字通りの意味を持つ料理ではなく、脈絡のないスレッドタイトル(いわゆる「クソスレ」)として投下され、閲覧者の脱力感やツッコミを誘うための道具として消費されてきた歴史があります。
その後、テキスト掲示板からまとめサイト、そしてニコニコ動画やYouTubeのコメント欄へと拡散ルートが移行する中で、原型を知らない若い世代にも単語単体のインパクトが断片的に伝播していきました。