「昔の名作は紙の単行本が絶版になっていて手に入らない」という状況は、電子書籍市場の拡大によって劇的に改善されています。近年、過去の成人向けコミック資産を保有する出版社や権利管理会社が、80年代〜90年代の名作群をデジタルリマスターして再配信する動きが本格化しています。
なかでも国内最大手のFANZA(DMM)やDLsiteでは、昭和レトロ作品や平成初期の成人コミックを網羅した専用コーナーが設置されており、グループ・ゼロなどの復刻専門レーベルによる蔵書が充実しています。これまで古書市場で数千円から数万円のプレミア価格がついていた希少タイトルが、数百円のワンコイン価格で手軽に購入・閲覧できるようになりました。
さらに「まんが王国」や「コミックシーモア」といった一般向け電子コミックストアにおいても、成人向けレーベル(青年・オトナ向けカテゴリ)内で過去の有名作家による作品集が順次配信されています。原稿の紛失等で電子化が困難だった作品についても、状態の良い底本からスキャンしてゴミ取り・トーン補正を施した高画質復刻版が続々とリリースされています。